ブラック企業を退職するとき、有給の消化は出来ない!?

有給は働く者の権利として会社から与えられているものであり、当然これを使う権利もあります。
ですが何故かこれを取得出来ない企業も多数あります。
これは比べてみると、比較的中小企業の方がこういった傾向が多くみるようです。
経営的な事情もあるようですが、取得出来ない=ブラック企業という時代とも言えます。
そんな退職時の有給取得について見てみましょう。

退職には大きく2種類あります。その2つは定年退職かそれ以外です。
定年退職から見てみましょう。
概ね65歳を基準として定年を迎えるのが一般的です。大半の方は有給をひと月近く残して定年が近くなり消化して定年を迎えるという形になります。
これはどの職種にも浸透しており、言うなればそれまでの尽力に敬意を表してという面もあるかもしれません。

しかし、定年以外の退職となると話は一変します。
筆者も経験があるのですが、あくまでも一例ですが昔小規模の介護施設に勤めていた事がありました。
その時、私よりも先に辞めた方がいました。その方が2週間程度残っている有給を消化しようと申請を出しました。
「こういう業界では有給は取れないのが当たり前」と平気で経営者が回答していたのを覚えています。
まさか自分もこういったところで働いていたのかと痛感しました。有給は権利と思っていたからびっくりしたのは言うまでもないでしょう。

職種や企業の規模にもよりますが「後任を雇えずところてん方式に入れ替え」を余儀なくされる場合があります。
前任者と後任者を重ねて雇用する場合、どうしても費用がかさむからです。でも引継ぎはしないといけません。これはどんな仕事にも言えます。
そのため次に管理者が考えるのは退職時の有給消化を無くす若しくは減らすという選択肢です。
実際今も多く行われています。

職種の特性や会社の経営的な問題等、勘案出来る部分はありますし仕方ない部分もあるでしょう。
しかし、それを理由に有給消化が出来ないなんてそれこそブラック企業と言われる時代ともなりました。そう言わずして他に表現は出来ません。
むしろそこまで含めて考えるのが企業であり経営者でもあります。場合によっては経営者のお給料から支払われてでも現場の人間の権利や仕事を最優先する必要が出てきます。
時代は変わったのです。
働き手が優先されなくてはそれはブラック企業という烙印を貰うリスクがあるという事なのです。
それをまだまだ企業側が理解出来ていないのが日本という国でもあります。
ブラック企業だから有給が取得出来ないのではなく、取得出来ないとなった時点でその企業はブラック企業となるのかもしれませんね。
有給の仕様は計画的に、バランス良くが必要です。